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カンボジア国立銀行が「デジタル人民元」や「リブラ」に先駆け世界初ブロックチェーンデジタル決済「バコン」発表

2019年11月18日

ソラミツとカンボジア国立銀行は、カンボジアにおける金融包摂を促進するためにブロックチェーン「ハイパーレジャーいろは」を活用し、安全・簡単・迅速かつ無料の決済・送金を実現するトークン型のカンボジア国立銀行デジタル決済「バコン」を開発し、正式導入に向けたテスト運用を開始しました。

法定デジタル通貨

ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産(仮想通貨)と異なり、法定通貨に連動、価値が安定し決済スピードや処理能力が高くファイナリティがあるので利便性の高いデジタル決済手段として普及が見込まれており、中国のデジタル人民元(DCEP)、Facebookのリブラなどの開発が進められています。

世界経済フォーラムのレポートによると、世界40カ国以上の中央銀行がブロックチェーンを活用した決済システムを検討してますが、今のところこれらの中央銀行が開発しているブロックチェーンシステムは実証実験の段階です。
「バコン」は2019年7月18日に正式導入に向けたテスト運用をスタートし、既にカンボジア国内最大の商業銀行アクレダを含む9つの銀行や決済事業者と接続して、数千人のアクティブユーザーが実際のお金を使って毎日送金や店舗での支払いを行っています。

「バコン」導入の目的

金融包摂・金融政策力の維持・自国通貨の強化・銀行口座開設率の向上・電子商取引への対応・クロスボーダー取引などで、現在の金融政策や従来のバンキングシステムを破壊するものではなく、それらをより効率的で安全なものを目指してます。

「バコン」は現金と同等の価値を持ち転々流通可能なトークン型のデジタル決済で、カンボジア国立銀行が主導的に運営し、全ての国民・全ての金融機関に提供する強固なセキュリティと十分な処理能力を備え、安全、簡単、迅速に、そして無料で現地通貨の「リエル」やUSドルの決済・送金が行えます。

また利用者は、送金先の銀行口座番号を知る必要がなく、相手の携帯電話番号宛に直接送金したり、QRコードをスキャンして決済や送金を行うことができます。

「バコン」はトークン型のデジタル決済であり「バコン」自体が現金と同等の価値を持ちファイナリティがあるため、リテール決済における加盟店での支払いや企業間の送金においても、現金決済と同様に後日の資金清算や振込指示・着金確認の必要がなく企業の業務が大幅に削減されます。また「バコン」は転々流通可能なデジタル決済であるため、企業は「バコン」を受け取ると即座に仕入れなどの次の支払いが可能で、経済活動全体の資金の流動性が高まります。これらの特徴を備えたデジタル決済をオープンループ型と呼んでいます。 トークン型・オープンループ型のデジタル決済の実現には、データの改ざんや複製を防止し、数学的に証明可能な所有権をユーザーに付与することができるブロックチェーン技術が不可欠であると言われています。

 それに対し日本の電子マネーやQRコード決済は口座型または支払指示型と呼ばれる決済手段であり、締め日において決済事業者と加盟店との間で資金清算を行い、後日に決済事業者は売上金を加盟店の銀行口座に振込み、加盟店は着金確認を実施する必要があります。また、転々流通できないため、加盟店は売上金が振り込まれるまで次の仕入れなどに売上金を使うことができないため、資金の流動性が低くなります。

バコンの発行と管理

カンボジア国立銀行は直接利用者に「バコン」を発行しません。利用者の口座管理や本人確認業務も行いません。中央銀行が現金を発行する場合と同様に各銀行はカンボジア国立銀行から「バコン」を受け取り、各銀行が利用者に「バコン」を発行する間接発行方式を取っています。利用者の口座管理や本人確認業務は従来通り各銀行が行うため、中央銀行と各銀行との役割分担に変更はありません。

カンボジア国立銀行は、リエルやUSドルの現金を回収しながら同額の「バコン」を発行していますので、市場の通貨流通量に変化は生じません。カンボジア国立銀行は「バコン」システム全体を監査しますが、各銀行は口座を保有する利用者の取引状況をモニタリングし、疑わしい取引の停止やアクセスの制限を行うことができます。

■ソラミツ株式会社

このバコンの技術を支える会社「ソラミツ」は、ブロックチェーンの技術開発、フィンテックおよびアイデンティティ、トレーサビリティに関するソリューションを提供する専門知識を持つ日本のフィンテック・スタートアップ企業です、企業や金融機関によるデジタル資産管理に最適なオープンソースのコンソーシアム型ブロックチェーン・プラットフォームである「ハイパーレジャーいろは」の元々の開発者であり主要な開発貢献者です。現在 「ハイパーレジャーいろは」は、The Linux FoundationのHyperledger Projectの一部になっています。「ハイパーレジャーいろは」を用い、”Sora”という独自の分散型経済圏の開発にも取り組んでいます。

ソラミツ ホームページ: https://soramitsu.co.jp/ja 
Sora ホームページ: https://sora.org/

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