アステリアは、京都市内にあるホテル(住亭 SHIJO KARASUMA)で、「AIカメラによるベッドメイク仕上がり良否判定」の実証実験を行う事を発表しました。

この実証実験では、ホテル業界の人手不足対策や人材教育の新施策としてAI判定を導入するものです。当社モバイルデータ活用サービス「Platio」(プラティオ)と連携したAIによる瞬時判定で清掃員の教育効率UPとマネージャーの客室チェック工数がゼロになることを検証します。
実施する背景

観光庁によると2012年から2018年にかけて訪日外国人の延べ宿泊者数は3.4倍に拡大しインバウンド増加に伴い人手不足対策、さらには新規採用者に対する人材育成や作業状況の確認・指導についても効率化を図っていくことが急務となってます。
ホテルの室内清掃で最も時間がかかるベッドメイクの作業の効率化を図るもので、清掃員がスマートフォンで作業後のベッドを撮影するとPlatio(後述)と連携したAIがベッドメイク判定を自動で行います。

従来、清掃員の作業結果はホテルのインスペクター(マネージャー)が1室ずつ訪問しチェックしていましたが、この仕組みが導入されることでチェック工数はゼロとなり、清掃員はAIの判定によって作業結果が瞬時にフィードバックされるので、指導員が同行しなくても一人で修正を施すことができるようになります。
システム構成

モバイルデータ活用サービス「Platio(プラティオ)」によって作成されたアプリを使用し、ホテル従業員のスマートフォンのカメラを使って自身がベッドメイクしたベッドや寝具を撮影すると、アプリと連携したAIが良否を自動的に判定します。
結果はアプリ画面に瞬時に表示され、従業員はこの結果をもとに良判定が出るまでベッドメイクを行います。AIが自動的に判定することにより、インスペクターの同行や作業後の確認がなくても正しい状態に仕上げることが可能になります。
また、NG判定が出た場合は履歴が保存され必要に応じてマネージャーのモバイル端末にプッシュ通知を送ることもできます。客室を訪問しなくてもアプリで作業状況が確認できるのでチェック作業の効率化が期待できます。作業の履歴も残るため、これらの情報をもとに清掃員の指導に役に立てることも可能です。