日本マイクロソフトは、業種業態を横断した「モビリティ」にフォーカスし利用者志向で革新的なサービスを提供する MaaSの実現に向けた支援策を開始を発表しました。。支援策を通してパートナー企業と連携し新たなビジネスの創出を図るとの事です。

急速な変化
現在、日本におけるモビリティサービスでは、急速に変化していくビジネス環境への迅速な対応が求められており、日本マイクロソフトではこうした課題の解決および各社が競争力を発揮していくための支援を行い、今回の支援策は以下の4 つから構成されます。
1. MaaS リファレンスアーキテクチャーの提供
MaaS に必要となるシステム共通部分を定型化したリファレンスアーキテクチャーを本日より提供開始します。MaaS に取り組む事業体や自治体は、リファレンスアーキテクチャーを活用することで、新規サービス開発期間、開発コスト、および運用コストを大幅削減*1 できるともに、各社独自のモビリティサービスの開発、提供に集中することが可能になります。また、パートナー企業各社も、リファレンスアーキテクチャーにより、AI や IoT を活用した先進的なソリューションを短期間かつ低コストで提供できるようになります。
リファレンスアーキテクチャーでは、以下の内容を提供します。
- 利用者がシームレスにさまざまな事業者サービスを利用できるようなユーザー認証の仕組み
- サービス API 連携の仕組み
- 利用ログの蓄積の仕組み
- MaaS アプリケーション サンプルコード*2 等
本リファレンスアーキテクチャーは、MaaS 領域における先進的なコンサルティングやプラットフォーム開発を提供する株式会社 MaaS Tech Japan(本社: 東京都千代田区、代表取締役 CEO: 日高 洋祐)の支援を受けて策定しています。同社とは、本リファレンスアーキテクチャーを活用した MaaS プラットフォーム開発の面においても、連携していく予定です。
2. MaaS 技術者育成プログラムの提供
MaaS サービス開発ができる技術者の育成を目的に、2019 年 9 月より技術者育成プログラムを開始します。本プログラムでは、MaaS のコンセプトから、AI や IoT をはじめとする先進テクノロジを活用したシステム構築や実装に至るまでの総合的なトレーニングを提供します。
3. 新規ビジネス開発支援
MaaS に関する新規ビジネス開発に向けて、AI 人材育成プログラム「Flags!」と連携し、ビジネスハッカソンの実施や、技術支援、パートナーマッチングなどの面で支援を行います。
4. パートナー エコシステムの構築
業種毎に最適な方法でお客様のデジタルトランスフォーメーションを支援するパートナープログラム「Microsoft Partner Network for Industry (MPN for Industry)」の対応業種として MaaS を追加し、マイクロソフトとパートナー企業が連携した MaaS 普及のためのエコシステムの構築を目指します。MPN for Industry を通して、先に述べた 3 つの取り組みをパートナー企業にも展開し、MaaS を基盤とした新規ビジネス創出につながるエコシステムの充実を図ります。